慢性炎症性脱髄性多発神経炎について
1. 慢性炎症性脱髄性多発神経炎とは
慢性炎症性脱髄性多発神経炎(chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy: CIDP)とは、2ヶ月以上にわたって進行性または再燃性の左右対称性の四肢の運動・感覚性障害を示す末梢神経の疾患(神経炎)です。四肢の健反射は消失 あるいは低下します。症状としては手足の脱力や筋力低下が左右対称性に出現し、このため足に力が入らなく、転びやすくなったり、手の脱力のため物をうまくつかめなくなったりします。また、感覚障害により手足のしびれ、ピリピリする痛みなどを認めることもあります。CIDPの原因は現在もなお不明ですが、自己の末梢神経に対する免疫異常がその原因ではないかと考えられています。
2. この病気の原因はわかっているのですか
原因はまだはっきりしていません。ギラン・バレ-症候群と同様に自己の末梢神経を攻撃してしまう自己免疫異常がその原因ではないかと考えられています。
3. この病気ではどのような症状がおきますか
脊髄から出て四肢、体幹の筋を支配する末梢運動神経(障害されると四肢の脱力となります)、皮膚、関節などから脊髄へ入る末梢感覚神経(障害されると四肢のしびれ、痛みを認める)が障害されるために、四肢の運動麻痺、感覚麻痺(鈍麻、異常感覚など)がおこります。
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- 社会保険労務士 堀勇
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