障害者虐待2266人 死亡3例 (厚労省調査)
家族や福祉施設の職員らに虐待を受けた障害者が今年3月末までの1年間で計2266人にのぼることが25日、厚生労働省の調査で分かった。同省は昨年、平成24年10月の障害者虐待防止法の施行から半年分の実態調査を実施したが、年間を通じた集計は初めて。約8割が家族による虐待だったが、外部の目が届きにくい福祉施設では全容を把握できていない可能性もある。死亡例は3例あった。
同省は職場での虐待被害者が同期間中393人だったとする集計を7月に公表しており、被害者総数は計2659人に及んだ。
今回の調査の内訳は、親や兄弟ら「養護者」が虐待したのが1764件、被害者は1811人。福祉施設の職員らによるものが263件、被害者は455人だった。虐待の種別(複数回答)は、殴るなどの身体的虐待が1264件で最多。暴言などの心理的虐待が678件、障害年金を取り上げるなどの経済的虐待が467件、日常の世話をしない「放棄・放置」が345件あった。
死亡例は家庭が2件、福祉施設が1件。福祉施設のケースでは、千葉県袖ケ浦市の施設元職員が入所者の少年の腹部を蹴り死なせたとして、今年3月に傷害致死容疑で逮捕されている。
(出典:産経ニュース 2014.11.25 17:55)
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